こちらはアメリカより。
ウォールストリート・ジャーナルが発表した”What They Know“(彼らが知っていること)というインフォグラフィックス。
米国におけるアクセストップ50のサイトでのHTMLクッキー、ビーコン、そしてフラッシュ・クッキーの利用実態を調べたものです。
これがもうスンゴイんです!実態が。
いい意味じゃなくってね!
この”What They Know“(アクセスしたら、フラッシュのイントロが終わるのを待つか、円グラフの左側にある”Explore the data”というボタンをクリックしてイントロをスキップする)の円グラフの上半分のそれぞれのマスが一つのウェブサイト、下半分のそれぞれのマスはトラッキングをしている会社を表しています。
上半分の赤色が赤ければ赤いほどトラッキングの数が多いのです。
例えば一番上にある真っ赤なマスのDictionary.com(辞書サイト)はなんと40社のトラッキング会社から合計234個ものクッキーやビーコンをユーザーに貼っつけているのです(表現は正確ではないです)。
ソーシャルネットワークのFacebookが4つのみ、という少なさも逆に驚きました。
サイトのオーナーや他サイトになんらかの施策を施した側が、ウェブサイトをトラッキングする目的は2つ。
一つは説明責任。つまり、どのくらいのビジター(新規・リピーター)が増えたのか減ったのか、どのようなサイト経験を与えられたのか、購買に結びつけられたのか、どのような人たちに影響を与えられたのか等々、マーケティング施策の効果検証をする目的。
もう一つは、ユーザー側にとってより価値のある、より目的に沿った(=パーソナライズドされた)、あるいは意味のあるブランド経験をしてもらうために必要な各種データを蓄積する目的。
ところがこの二つ目の目的に関わってくるデータってヤツが「金のなる木」になってしまうから問題なのですね。
つまり例えば、様々な媒体を所有しているシンジケートのようなビジネスをしているところであれば、前述のクッキーとかビーコン、あるいは最も厄介なフラッシュ・クッキーなんかを活用して、どんなサイトのどんなコンテンツ(広告含む)を、そしてどのようにサイト間を回遊して見ている人たちか、というようなセグメンテーションが容易にできるし、アンケートやプレゼントキャンペーンへの応募などから様々な個人データもどんどん蓄えられるのです。
もちろんオプトインしていることが前提ではあるのですが、かまされてしまったフラッシュ・クッキーなどに、いつまで付きまとわれているのか、そこからオプトアウトができるのか、いつまでデータが保持されているのか、そのデータのシェアされている先がどこなのか、などなど、ユーザー側が知らない、知らされていない、気づいていない、プライバシーに関わることが実はかなりあるのです。
上の例の”Dictionary.com”をクリックしてもらうと詳細情報のページに行きます。
下のグレーのマスのところで細い線の上にマウスオーバーすると、どのサイトにどんなクッキーまたはビーコンを使ってデータを送っているかという情報が表示されます。
また細かいことは割愛しますが、円グラフの下にある”Tracker Scorecard”(トラッカー・スコアカード)では、左から”Don’t Let Users Opt Out”(ユーザーをオプトアウトさせない)=168個、”May Share Information”(情報をシェアしているかもしれない)=143個、”May Collect Financial, Health Data”(家計状況や健康のデータを蓄積しているかもしれない)=121個、”May Keep Information Indefinitely”(半永久的に情報を保持しているかもしれない)=133個、というクッキーやビーコンのタイプまで記されています。
いやはや。
マーケッターという商売はしていますが、このような事実を突きつけられると冷や汗が出ます。
オープンソース、オープンIDがどんどん浸透するソーシャルウェブ時代にあって、ユーザーが自分の様々な情報(色々なソーシャルグラフ情報、プロフィール情報などなど)を持ったままシームレスに様々なサイトを動きまわる中、プライバシーは、より自己責任においてのみ確実に守っていかなければいけなくなっていくのかもしれませんねぇ。
ちなみにおいらは忌々しいフラッシュ・クッキー対策にはライフハッカー(日本語版)で紹介されていた『FlashCookiesView』で隠されたFlashクッキーを全て表示&削除を活用しています。






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